ありがたいことに、著者の大重さんから 『ブログの更新ちょっと止まってるみたいだし、Flex ユーザー向けに紹介しない?』 …と、今月発売されたばかりの著書を頂戴しました。
ブログの更新を滞らせて良かった♪…という冗談はさておき、真面目に紹介します。
2 冊の既刊 [*1] と大きく異なる点は、Flash Player 10 で使用できる型やクラスについて書かれている点です。現状… Flex 3 の場合、アプリケーションのターゲットプレイヤーのバージョンを意図的に 10 にしない限り、Flash Player 10 の機能は使えません。そのため Flash Player 10 の機能とは無縁…という開発者も多いと思います。
ですが、近い将来 Flex 3 から Flex 4 に開発の主流が移ったとき、Flex 4 アプリケーションは、Flash Player 10 以上のプレイヤーでないと動作しないため、Vector, Matrix3D, TextLine など、新しく用意されたクラスについての知識も必要になってきます。
これらの知識をゼロから学習するのに、この本は入門書として適切だと思います。
個人的には、「 Chapter06 Point クラスと Rectangle クラス」が一押しです。 Flex 開発者でも、少し変わったカスタムコンポーネントを作るときには、結局 UIComponent をベースにフルスクラッチしなければならないので、この手のネイティブな Flash のクラスの知識も必要になるんですよね。
興味のある方は是非。
*1 : 既刊
ちなみに、2 冊の既刊と新刊との比較について、カヤックさんが素敵にまとめています。
http://level0.kayac.com/2009/08/actionscript30.php