Flash MX (Flash Player 6) から導入されているアクセシビリティ機能ですが、今までまともに試したことがなかったので試しました。今回試して分かったことは、Accessibility クラスと通信するスクリーンリーダーの用意が意外と手間だったということです。
たとえば、Camera クラスを使用するためには Web カメラが必要であるように、Accessibility クラスを使用するためにはスクリーンリーダーが必要で、スクリーンリーダーを動作させるためには、いくつかのラインタイムやアプリケーションをインストールをしなければなりません。
ひとまず Windows XP(32bit) かつフリーの環境で、スクリーンリーダーと flash.accessibility パッケージの動作確認をするために私が辿った手順を備忘録として残しておきます。決して下記手段を推奨しているわけではありませんので、ご注意ください。
NDVA 日本語版を入手、インストール
http://groups.google.com/group/nvda-japanese-usersMicrosoft SAPI 4.0a runtime binaries を入手、インストール
http://activex.microsoft.com/activex/controls/sapi/spchapi.exe
※ SAPI 5.0 では日本語の読み上げをしてくれないので注意Text-to-speech engines の入手、インストール
※現在、Microsoft 本家のダウンロードページが消えてしまっているので、Internet Archive から入手
http://web.archive.org/web/20071230035858/http://www.microsoft.com/msagent/downloads/user.aspx
[Lernout & HauspieR TTS3000 TTS engine – Japanese (3 MB exe)] を選択NDVA 起動、設定
システムトレイ上の NVDA アイコンを右クリックしてメニューを開き、下記ダイアログの設定を行う出力先
[sapi4, Microsoft Speech API version 4] を選択
出力デバイスは任意音声
[Adult mail #1 Japanese LH] または [Adult Female #1 Japanese LH] を選択
サンプル ( 画面とソース : Flex 3.3.0.4852 でビルド、要 : スクリーンリーダー )
AccessibilityPropertiesSample
http://labs.taiga.jp/flex3/AccessibilityPropertiesSample/
http://labs.taiga.jp/flex3/AccessibilityPropertiesSample/srcview/